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人間が行きていく上で経験する苦しみは数々ありますが、仏教ではその根本となるものを、生・老・病・死の四苦と定めます。
生まれること、老いること、病にかかること、死ぬこと。これらは私たちが必ず出会う苦しみ、言い換えれば、私たちの中にすでに存在している苦しみと言ってもよいかもしれません。
今この時にも私たちの肉体は、刻一刻と老いています。老いていけば、私たちの体は病にかかるでしょう。病気は、たとえ伝染病であっても、結果としては私たちの肉体の内に生じるものです。そして、死もまた生きることの結果として、私たちの肉体に生じます。
以上の四つの苦しみに、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦を合わせて八苦といいます。
愛別離苦は、生きているうえで愛するものと別れなければならない苦しみ。
逆に、怨憎会苦は、怨み憎むべき相手とも会わなければならない苦しみです。
求不得苦は、欲しいものを求めても、得ることができない苦しみ。
五陰盛苦は、私たちを形成する色・受・想・行・色の五陰(五つの要素)から盛んに苦しみが生じること、つまり身心の苦しみをいいます。
生老病死は私たちの生まれながらに抱えている苦しみ、後の四つの苦しみは私たちが社会生活を営むなかでの苦しみといえるかもしれません。
どれも、生きていくうえで避けることのできない苦しみであり、仏教ではその苦しみをしっかりと認識することを大切にします。
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