花祭りはお釈迦様の生誕を祝う行事です。

花祭りはお釈迦様の誕生の様子を再現するように花で飾って甘茶をかけます。

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花祭り

・お釈迦様 ・潅仏会 ・仏生会 ・釈尊降誕会 ・マーヤー ・天上天下唯我独尊 ・甘茶
 お釈迦様は紀元前6世紀半ばに生誕されました。その年月日には諸説ありますが、通常は4月8日が誕生日とされ、世界中の仏教徒がお祝いの行事を行います。この行事が花祭りで、ほかにも潅仏会、仏生会、釈尊降誕会などとも呼ばれます。

 釈迦族の王であるシュッドーダナ(浄飯王)の夫人マーヤー(摩耶夫人)は、産期が近づき実家に帰る途中、ルンピニーという花園で無憂樹の花を取ろうと、右手を差し出した時に、右脇からお釈迦様をお産みになりました。そして、赤ん坊のお釈迦様は、そのまま七歩進み、右手で天を、左手で地を指差し、「天上天下唯我独尊」と宣言したと伝えられます。この伝説には、にわかに信じがたいものがありますが、右脇からの誕生は、インドでは右が清浄をあらわすことからお釈迦様の高貴さを示すため、七歩は六道輪廻を超越するという意味、「天上天下唯我独尊」は一人一人がかけがいのない価値を持っていることを表す、などと解釈がなされています。

 花祭りでは、このお釈迦様誕生の様子を再現するように、花で飾り付けられた小さなお堂(花御堂)の中に、右手を上に、左手を下に指差した小さなお釈迦様の像を安置。参詣者はお釈迦様に甘茶をおかけし、お祝いをします。これは、お釈迦様が生まれた時、龍が天から香水を降らせ、お釈迦様を洗い清めたという説に基づいたもので、甘茶を香水に見立てています。甘茶を仏様に灌ぐ(注ぐ)ことから、花祭りを潅仏会というわけです。

 日本ではすでに推古天皇の時代(606年)には、お釈迦様の誕生をお祝いしていたという記録があり、宮中や寺院では仏教伝来とともに、年中行事として定着していたようです。

 庶民に普及したのは、室町時代から江戸時代にかけて。お寺から甘茶を持ち帰り、家族で飲むことで無病息災が得られるとか、甘茶を墨に混ぜて「千早振る卯月八日は吉日よ、かみさげ虫を成敗ぞする」と書いた紙を貼っておくと害虫除けになるなど、民間信仰的な要素を含みながら、人気の行事となっていきました。
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