阿弥陀とは、サンスクリット語のアミターバの音写語であり、「無限の光」をあらわしています。阿弥陀如来の放つ光は、すべてを照らすとされ、その光に照らされたものは、あらゆる苦しみから救われるといわれています。そのようなところから、阿弥陀は、無量光、無量寿とも呼ばれています。阿弥陀如来は、念仏するものを必ず西方極楽浄土に導くといわれています。
阿弥陀如来の姿は、ほとんど釈迦如来の姿と変わりませんが、手の印相が異なっています。阿弥陀如来の手の印相には、説法印、阿弥陀定印、来迎印の三つがあります。説法印というのは、親指と中指で輪を作りお腹の前で向かい合わせたものなどがあります。阿弥陀定印というのは、最も一般的であり、両手の人差し指と親指で輪を作り、その接点を合わせて膝の上で両手を重ねています。来迎印は、右手を上げ、左手を下げた形をしています。これら三つの印において、親指とどの指を組み合わせるかによって、九種類の印相があります。
中国では、不老長寿の信仰と結びついて、阿弥陀信仰が盛んになりました。人が亡くなるとき、極楽浄土に生まれるために「南無阿弥陀仏」と一心に念じ、阿弥陀如来の来迎を願うのが阿弥陀信仰です。日本でも臨終に際して、阿弥陀如来の像と亡くなる人の手を五色の糸で結びます。そうすることにより、阿弥陀如来に迎えに来てもらうのです。古来より、極楽往生を願うための行事として行われてきました。
日本では、飛鳥時代から阿弥陀如来像が作られています。左脇に観音菩薩、右脇に勢至菩薩を従えた阿弥陀三尊像として作られることが多かったようです。国宝に指定されている広隆寺の阿弥陀如来の坐像は平安時代に作られたものとして有名です。
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