釈迦如来像は、仏教の開祖である釈尊の姿をあらわした仏像です。インドの釈迦族の王子として生まれた釈尊は、二十九歳で出家し、三十五歳で悟りをひらき、人びとに教えを説き続け、八十歳で亡くなりました。亡くなった後も、釈尊は人びとを救うために永遠に生き続けると考えられました。
大乗仏教では、仏の姿を三つの姿であらわす三身仏が説かれました。三身仏とは、法身仏(ほっしんぶつ)と報身仏(ほうじんぶつ)と応身仏(おうじんぶつ)をいいます。その中で、人びとを導くために相手に応じて現れる仏が応身仏といわれています。この世に生まれた釈尊は、この世の人びとを救うために仏が人間の姿をして現れたと考えられました。
日本に仏教が伝えられたのは、飛鳥時代ですが、最初に伝えられたのは仏教の教えなどではなく、朝鮮半島より仏像が伝えられたといわれています。釈迦如来像でした。
釈迦如来像の姿は、立像や坐像があります。装飾はあまりなく、ゆったりとしたお袈裟をまとい、頭は肉髻と呼ばれるこぶのような髪型をしています。また眉間には宝石のような丸いものが付いていますが、これは白い毛が螺旋状に渦巻いたもので白毫(びゃくごう)と呼ばれています。右手を軽く上げ、手のひらをこちらに向けているもの、これを施無畏印といいます。左手を下げ、手のひらをこちらに向けているもの、これを与願印といいます。手は、この二種類のものが主です。
釈迦如来像を中央にして、その左右に仏像を配した釈迦三尊像と呼ばれるかたちで祀られることもあります。脇にいる仏像はさまざまで、文殊菩薩と普賢菩薩、薬王菩薩と薬上菩薩、また古くは十大弟子を祀ることもあります。
日本で最も古い釈迦如来像は、飛鳥寺(法興寺)の釈迦如来像といわれています。また、法隆寺の釈迦三尊像は、国宝にもなっており、有名です。
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