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親鸞の主著であり、浄土真宗の最も重要な聖典の一つとされる『教行信証』とは、『顕浄土真実教行証文類』を略して言ったものです。教・行・信・証・真仏土・化身土の6巻からなり、さまざまな経典や論書などの文章を集めながら親鸞自身の解釈を述べていく形で、この世での往生・成仏が説かれています。
「教」では、『無量寿経』こそが釈迦がこの世に生まれた本懐の教であって真実の教えであることが述べられます。また回向を往相と還相の2つに分け、さらに往相には教・行・信・証があるとします。
「行」では、阿弥陀仏の力の働きである念仏こそが衆生を往生させる行法であるとされ、それが他力の行であることが説かれます。またこの巻には浄土真宗でよく用いられる「正信念仏偈(正信偈)」があります。
「信」では、この行を受け入れる信心も阿弥陀仏に与えられたものであることが説かれています。
「証」というのは信が仏の果としてあらわれることを意味します。信によって涅槃へ到達することとともに、また涅槃の世界から戻ってきて衆生を救済する還相についても説かれます。
このような証によって到達されるのが「真仏土」であって、それはまた往相・還相の本源でもあります。
最後の「方便化身土巻」において、このような真仏土と自力の念仏によって到達される化身土が区別されます。
以上が『教行信証』の概要です。親鸞は徹底的な他力の立場に立ち、信心すらも阿弥陀仏の力によるものだと考えました。親鸞が死ぬまで改定をし続けた『教行信証』は、親鸞の思想と信仰が凝集された著作だといえるでしょう。
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