性質がことなる如来と菩薩ですが、服装もことなります。
如来は、悟りを開いた後のお釈迦さまがモデルとされ、その姿はいたってシンプル。世俗的な装飾品は一切身につけず、布一枚のみ。通肩(両肩をおおう)か偏袒右肩(左肩のみをおおう)のどちらかの着方をします。
ただし、大日如来のみは、全ての如来を包括するとされることから、豪華絢爛な装飾品によって飾られ、その偉大さを表現されています。
一方、菩薩の姿は、出家前のお釈迦さまをモデルとします。出家前のお釈迦さまは、古代インドのシャーキャ族の王子。何不自由のない生活を送り、衣服も貴族的なものだったのでしょう。
したがって、菩薩は、古代インドの貴族に倣って、頭髪は剃らずに、結った状態で宝冠をかぶり、首飾りや耳輪、腕輪など装飾品を多数身につけ、衣服もたっぷりとした布を用いています。また、手には水瓶、蓮華、剣など様々なものを持ちます。
このような世俗的な装いの菩薩像には、この世に留まって救済を続けているという菩薩のあり方があらわれているといえるでしょう。
以上のように性格や外見がことなる如来と菩薩ですが、一体の如来と左右に二体の菩薩が控えて三体がセットで安置される姿をよく目にします。これは、主尊と脇侍と称されるもので、如来が主尊、菩薩が脇侍となります。如来を菩薩がサポートしながら、力をあわせて衆生に対する教化・救済活動を行なっているのです。
この三体を三尊像とよび、組み合わせはほぼ決まっていて、釈迦如来には文殊菩薩と普賢菩薩(釈迦三尊)、阿弥陀如来には観音菩薩と勢至菩薩(弥陀三尊)、薬師如来には日光菩薩と月光菩薩(薬師三尊)が従います。
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