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お寺の門を山門と呼びます。これはかつてお寺が山の中に建てられたことの名残り。今では街中にたくさんのお寺がありますが、昔は人里はなれた静かな山の中で、お坊さんたちは修行に励んでいたのでしょう。
また、お寺には「〜〜山」という山号がつきます。比叡山延暦寺や高尾山薬王院などは、お寺の建つ山の名前がそのまま山号になっていますが、たとえば京都の西本願寺は龍谷山、東京の増上寺は三縁山など、平地に建っているお寺にも山号がついています。これも、かつて山の中にお寺が建てられたことに由来し、鎌倉時代から平地の寺院にも山号を付けるようになったようです。
山門ですが、三門と書いても間違いではありません。三門は三解脱門を略したもの。空解脱門、無相解脱門、無願解脱門の総称です。空解脱門とは、全ての存在は因縁により生ずるものであり、実体は空であることを悟ること、無相解脱門とは、全てが空であるから、物には個別実体的なすがたがないことを悟ること、無願解脱門とは、全てが空であるから欲望をもつことの無意味を悟ること。これら三つの門を通過すれば、迷いから解き放たれるのです。
三門といっても、実際に門を三列に作ったり、通路を三本作るわけではなく、お寺の外を迷いの世界、内を悟りの世界とみなして、お寺の門を三解脱門にたとえたのでしょう。
山門は通常二層構造になっていて、上層には釈迦三尊像を中心に、左右に羅漢像が並びます。下層の両側には仁王が、憤怒の形相で立っています。仁王は、煩悩にまみれたままお寺に入ってくるものを、追い返すという任務があるようです。
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